停止処分者講習実施要領の制定について(例規)

(最終改正:平成29年3月8日 運免、務、刑企、交企、交規、交指第12号)
停止処分者講習を受けようとする者に対する講習の実施に関する規則(平成10年和歌山県公安委員会規則第5号。以下「規則」という。)第5条の規定により、停止処分者講習実施要領を別記のとおり定め、平成23年4月1日から実施することとしたので、適正に運用されたい。
別記
停止処分者講習実施要領
第1 趣旨
この要領は、規則第5条の規定により、道路交通法(昭和35年法律第105号)第108条の2第1項第3号に規定する講習(以下「停止処分者講習」という。)が適正に行われることを目的として、これを実施する上で必要な事項を定めるものとする。
第2 講習用教材
規則第3条に定める停止処分者講習の委託を受けて行う者(以下「委託講習実施者」という。)は、道路交通法施行規則(昭和35年総理府令第60号)第38条第3項第3号に定める講習用教材を次のように整備すること。
1 教本及び視聴覚教材等
委託講習実施者は、別紙の内容について正確にまとめられた停止処分者講習にふさわしい教本及び本県の交通実態に関する内容の資料並びに危険予測、事故事例等に関する視聴覚教材等を必要数整備すること。
また、筆記による検査のために所要の運転適性検査用紙を必要数整備すること。
2 自動車等
自動車及び原動機付自転車(以下「自動車等」という。)の運転に必要な適性に関する調査で、コースにおいて自動車等の運転をさせることにより行う検査に基づく指導(以下「実車による指導」という。)が各区分の停止処分者講習において実施できるよう、自動車等を必要数整備すること。大型自動車及び中型自動車については、補助ブレーキ等の装置を装備したもの、普通自動車については、マニュアル式及びオートマチック式のものに補助ブレーキ等の装置を装備したものとする。
また、大型自動二輪車及び普通自動二輪車については、マニュアル式及びオートマチック式のもの、原動機付自転車については、原則としてスクータータイプのものとする。
3 自動車等の構造見本
4 運転シュミレーター
運転シミュレーターは、型式認定を受けたもの等の適正なものを整備し、自動車等の運転に必要な適性に関する調査で、運転シミュレーターの操作により行う検査に基づく指導(以下「運転シミュレーター操作による指導」という。)が各区分の停止処分者講習において実施できるよう、四輪車用、二輪車用及び原動機付自転車用の運転シミュレーターを必要数整備すること。
なお、降雪等の悪天候により、実車による指導が困難な場合においては、代替の措置がとれるようその整備に努めること。
5 運転適性検査器財
自動車等の運転について必要な適性に関する調査で、運転適性検査器材を用いた検査に基づく指導(以下「器材使用による指導」という。)が実施できるよう、運転適性検査器(検査を受ける者が自動車等の運転姿勢を保った状態で、視覚刺激表示装置の画面上に表示された視覚刺激に対し、手足によりハンドル、ペダル等を動かす動作を行うことにより、当該刺激に対する反応の時間及び正確性を検査し、これらのデータを記録するほか、検査を受ける者の精神緊張の状態、注意配分能力、集中能力等に関する分析を行うものをいう。)又は高齢者講習要運転操作検査器を使用するものとする。
第3 講習場所
委託講習実施者は、停止処分者講習を実施する場合には、所要の受講者を収容することができ、かつ、必要な教材を整えた教室等必要な施設を確保して行うこと。
第4 講習の方法等
1 実施日
停止処分者講習の実施日は、交通部運転免許課長(以下「運転免許課長」という。)が策定する。
2 講習時間及び実施期間
講習時間及び実施期間は、講習の実施区分に応じて次表に掲げるとおりとする。ただし、特に追加講習の必要がある者については、1時間程度追加講習を行うことができるものとするが、その時間分の手数料は徴収しないこと。
実施区分
講習時間
実施機関
短期講習
6時間
1日間
中期講習
10時間
2日間
長期講習
12時間
2日間
3 学級の編成
(1) 学級の編成の基本
短期講習、中期講習及び長期講習のいずれも、1学級は、原則として9人編成とし、運転適性指導については、1グループ3人以内とすること。
(2) 講習指導員の配置
1学級につき講習指導員1人を配置し、運転適性指導の場合には、1グループにつき講習指導員1人を配置する
なお、講習指導員が2人以上となる場合は、中心となる講習指導員を指定し、この者の指示により効果的な講習を行うこと。
(3) 講習学級の細分化
受講者の態様に応じた適切な講習を実施するため、原則として二輪学級及び飲酒学級を設けるとともに、その他の必要な各種の特別学級を設置し、それぞれの学級に適した内容の講習を実施すること。
なお、特別学級の対象者は、原則として次の基準により区分すること。
ア 二輪学級
主として二輪車(自動二輪車及び原動機付自転車をいう。以下同じ。)を運転している受講者及び主として四輪車を運転しているが、当該処分の事由に照らして二輪車の運転について指導する必要があると認められる受講者
イ 飲酒学級
当該処分の事由に照らして飲酒運転の危険性について指導する必要があると認められる受講者
ウ 速度学級
当該処分の事由に照らして速度の危険性について指導する必要があると認められる受講者
エ その他の特別学級
当該特別学級設置の趣旨に該当する受講者
4 運転適性指導
自動車等の運転について必要な適性に関する指導は、筆記による検査、運転適性検査器材を用いた検査、自動車等の運転をさせることにより行う検査及び運転シミュレーターの操作をさせることにより行う検査に基づいて行うものとする。
(1) 筆記による検査に基づく指導
講習の実施区分における筆記による検査の種別は、次表のとおりとし、受講者全員について実施し、診断票により検査の結果に基づいて安全運転の心構えを指導する。
実施区分
筆記による検査の種類
短期講習
「科警研編・運転適性検査82-3」又はこれと同等以上のもの
中期講習
「科警研編・運転適性検査73-2」又はこれと同等以上のもの
長期講習
「科警研編・運転適性検査73-2」又はこれと同等以上のもの
(2) 器材使用による指導
短期講習では、必要と認める者について、中期講習及び長期講習では、受講者全員について実施し、診断票により検査の結果に基づいて安全運転の心構えを指導する。
(3) 実車による指導
ア 実車による指導場所等の設定
実車による指導は、コースで実施する。この場合におけるコース設定は、別表第1「実車による指導の講習路設定の基準と診断の着眼点」により行うものとする。
イ 使用車両
受講者が保有する免許の種類に対応する自動車又は原動機付自転車を使用すること。ただし、対応する自動車がない場合には、次の措置をとることができる。
(ア) 大型免許を保有する者は、中型自動車又は普通自動車を使用すること。
(イ) 中型免許を保有する者は、普通自動車を使用すること。
(ウ) 大型自動二輪免許を保有する者は、普通自動二輪車を使用すること。
なお、身体障害者が自己保有の改造車両の持込みを希望した場合は、これを認めることとするが、手数料上の特例が設けられていないことをあらかじめ了知させること。
ウ 運転行動の診断と指導
実車による指導においては、検査結果に基づき別表第2「運転技能診断票(四輪車用及び二輪車用)」を作成し、これにより行うこと
(4) 運転シミュレーター操作による指導
ア 実車による指導のみでは指導が困難な交通事故、その他危険場面等について、運転シミュレーターの操作により疑似体験させ、受講者の運転行動の危険性を診断して行うこと。なお、運転シミュレーター操作による指導は、短期講習では必要と認める者に、中期講習及び長期講習では受講者の全員に、シミュレーター操作による指導を行うこと。
イ 使用する運転シミュレーターは、保有する免許の種類に応じ、四輪車用、自動二輪車用又は原動機付自転車用とする。ただし、原付免許保有者には、原動機付自転車用の運転シミュレーターを整備するまでの間、自動二輪車用で代替することができるものとする。
5 考査の実施
(1) 考査の実施要領
講習内容の修得状況及び講習効果を確認するため、講習全般の内容から正誤式又は選択式問題40問を出題し、筆記方式により20分で解答させる方法で行うこと。
なお、考査の成績が50パーセント以上の者について、受講態度を加味して改善効果の評価を行うこと。
(2) 改善効果評価上の留意点
改善効果の評価に加味する受講態度の判断に当たっては、次のような具体的行為又は態度が認められ、講習実施中に当該本人に対して当該事実について指摘したような場合には、不良と判断すること。
ア 他の受講者に迷惑となる行為
イ 故意に講習の進行を妨げる行為
ウ 極端に受講意欲が乏しいと認められる行為
6 受講者の確認等
講習実施に際し、受講者本人であること及び受講資格の確認を確実に行うこと。
第5 講習指導案の策定
停止処分者講習の実施に際し、あらかじめ、別表第3「停止処分者講習の講習科目及び時間割り等に関する細目(四輪運転者用・二輪運転者用)」に準拠し、本県の交通実態に即して重点を選定するなど、実質的効果の上がるような内容の講習指導案を作成して実施すること。
第6 受講申出の受理
委託講習実施者は、受講対象者から停止処分者講習の受講の申出を受けた場合は、行政処分(運転停止)通知書、運転免許証等により、当該受講対象者が本人であることを確認し、和歌山県道路交通法施行細則(昭和47年和歌山県公安委員会規則第9号)第28条第2項に規定する停止処分者講習受講申出書に必要事項を記載させ、和歌山県収入証紙により講習手数料を徴収した上、受理するものとする。
第7 結果報告等
委託講習実施者は、停止処分者講習を実施したときは、その結果等について、次により運転免許課長を経由して和歌山県公安委員会に報告しなければならない。
1 停止処分者講習受講申出書を取りまとめ、停止処分者講習受講手数料報告書(別記様式第1号)に添付して、講習を終了したその日のうちに報告すること。
2 1か月の講習実施結果を取りまとめ、停止処分者講習実施結果報告書(別記様式第2号)により翌月5日までに報告すること。
第8 事故防止等
委託講習実施者は、停止処分者講習の実施に当たって各種の事故防止に万全を期すため、講習指導員に特段の配意をさせるとともに、特に二輪車の実車による指導に際しては、ヘルメット、プロテクタ、手袋等を確実に着用させること。
また、二輪車による講習において、聴覚障害者及び聴力に不安があるため講習を受けるに当たり安全を確保するための特別な対応を受けることを希望する受講者を含めて集団講習を行う場合には、何らかの不測の事態が発生した際にこれに対処できるように、無線による意思伝達装置を使用するなどの措置を講ずることにより、受講者の安全を確保すること。なお、講習中の事故に対する損害賠償等の対応に備え、保険契約等を締結しておくこと。
第9 文書の保存
委託講習実施者は、講習に関する次の文書を備えつけておくものとする。
文 書 名
保存期間
停止処分者講習受講手数料報告書(副本)(別記様式第1号)
1年
停止処分者講習実施結果報告書(副本)(別記様式第2号)
3年

(別紙省略)

(別表第1・別表第2省略)

別表第3(第5関係)
(四輪運転者用)
停止処分者講習の講習科目及び時間割り等に関する細目
講習科目 講習細目 講習方法 留意事項 時 間
短期 中期 長期

【開講】
講師の自己紹介
受講者の点検
講習概要及び日程の説明
受講者の心得の説明



30分 60分 60分
1 道路交通の現状


① 交通障害の状況

② 交通規制
【講義】
教本
自動車等の構造見本
視聴覚教材等
○ 本県の交通傷害(事故、渋滞、公害、生活環境の侵害等)の発生状況等を重点的に説明し、その関連において交通規制の概要を説明する。
2 交通事故の実態
① 運転者に起因する事故の実態及びその原因の分析
② 重大事故の実例
③ 交通事故の惨状
○ 単なる数字の羅列に終始することなく、多角的にな分析に基づいて、受講者にとって身近な事実に関する数字の使用等によって実感として感得させる。
○ 交通事故の被害者の惨状及び加害者の窮状を実例で示す。
3 運転者の社会的立場
① 運転免許の意義
② 運転者の責任
ア 運転者の社会的責任
イ 交通事故(違反)を起こした運転者の責任
○ 教本、視聴覚教材を用い、運転者の責任及び交通道徳の向上を図る。
○ 中・長期では、次の事項について詳しく触れ、運転者の社会的な立場を理解させる。
・ 運転者に対する社会の要望について具体的事例、新聞の社説、投書意見等を活用して理解させる。
・ 刑事上の責任、民事上の責任及び行政上の責任について、交通裁判例、点数制度の仕組み等を事例として具体的に説明することによって認識させる。
4 安全運転の心構え
① 安全運転の基本的考え方
② 安全運転の実戦
③ 事故防止のポイント
○ 自己中心的な運転マナーを矯正し、ルールを正しく実践できる心の醸成を図る。
○ 交通状況に応じた安全運転の実践方法を具体的事例を用いて説明する。
○ 本県の交通事故の典型的(多発)パターンの中から、その原因となった危険行為5~7種を抽出し、事故防止のポイントを十分に認識させる。
5 安全運転の基礎知識
① 安全な運転
② 防衛運転
③ 人間の感覚と判断能力
ア 視覚の特性
イ 過労等の影響
④ 飲酒運転の危険性
ア アルコールの身体に及ぼす影響
イ アルコールの影響と運転
⑤ 速度の危険性
ア 反応時間と走行距離
イ 速度と視覚
ウ 速度とブレーキ、ハンドル
○ DVD等の視聴覚教材を活用する。
○ 飲酒学級及び速度学級を設置しない場合は、講習科目9に課課が得る関連細目を取り入れることとする。
110分
150分 150分
6 道路交通法令の知識及び安全運転
① 走行の基本
ア 座席ベルトの着用
イ 運転操作
ウ 進路変更
② 歩行者の保護
③ 自転車に乗る人の保護
④ 車間距離
⑤ 追越し
⑥ 交差点の進行
⑦ 駐車と停車
⑧ 危険な場所などでの通行
ア 夜間、トンネル
イ カーブ
ウ 悪天候等
⑨ 高速道路の通行
ア 高速走行の危険性
イ 高速道路への出入り
ウ 高速走行の方法
⑩ 二輪者に対する注意
ア 二輪車の特性
イ 二輪車事故の特徴
⑪ 事故と故障時の措置
○ この科目の細目は、実情に応じて重点的選択的に取り上げることとする。
○ DVD等の視聴覚教材の教育資器材を活用する。
○ 座席ベルトの着用については、着用の効果等を具体的事例に基づいて説明する。
○ 四輪車対二輪車の事故の具体的事例を用いて、四輪車側で注意すべき事項を理解させる。
7 構造取扱いの知識
① 安全運転に必要な構造取扱い及び日常点検要領
② 自己原因となる故障の発見と整備方法
○ 日常点検の必要性と点検項目、点検要領を説明して体得させる。
○ カットエンジン、カットシャシー等の器材を実際に作動し理解させる。
8 事故事例研究に基づく安全運転の方法
【発表】
適宜ディスカッション方式をとる。
○ 身近な事故事例を素材として受講者に発表させる等、事故の原因となる危険行為等を受講者自身に考えさせ、正しい運転方法を理解させる。
60分 60分 120分
9 講習対象者別に必要な安全運転の知識
(飲酒学級の場合)
飲酒運転の危険性の自覚
(1) AUDITと飲酒・運転の目標の設定
(2) アルコールの身体に及ぼす影響
(3) アルコールの影響と運転
(速度学級の場合)
速度の危険性の自覚
(1) 反応時間と走行距離
(2) 速度と視覚
(3) 速度とブレーキ
(4) 速度とハンドル
講義
教本、視聴覚教材等
○ 科学的な根拠に基づくAUDITと飲酒運転の目標の設定を実施して自己の飲酒量を自覚させるとともに、運転シュミレーションを活用した飲酒運転の疑似体験や、飲酒ゴーグルを活用した飲酒状態の疑似体験等を実施して、飲酒運転の危険性を理解させる。
○ 速度に起因する具体的な自己事例を用いるとともに、科学的な根拠に基づく説明で、健康の危険性を理科させる。
10 運転適性についての診断と指導
① 筆記による診断と指導
【個別的指導】
教本
運転適性検査器材、視聴覚教材等
○所要の運転適性検査用紙により実施し、結果に基づいて安全運転の心構えを指導する。
40分 120分 120分
② 運転適性検査器材の使用による診断と指導
○ 運転適性検査機材により実施し、結果に基づいて安全運転の心構えを指導する。
○ 短期では、事故に結びつきやすい違反行為をした者及び筆記による検査の結果により必要と認める者について実施する。
 中長期では、全員について実施し、個人別に細部にわたって指導する。
③ 実車による診断と指導
【実技】
教本
自動車
運転適性シュミレーター
視聴覚教材等
○ 実車を運転させ、講習指導員が同乗して運転行動、事故や違反に結び付く危険な運転個癖等を診断し、その結果に基づく指導を行う。
60分 120分 150分
④ 運転シュミレーター操作による診断と指導
○ 運転シュミレーターを操作させ、交通事故やその他危険場面等について疑似体験させ、運転の危険性を診断し、その結果に基づく指導を行う。
○ 短期では、事故に結びつきやすい違反行為をした者及び実車による検査の結果により必要と認める者について実施する。
中・長期では、全員について実施し、個人別に細部にわたって指導する。
11 面接指導
【個別的指導】
適宜ディスカッション方式をとる。
○ 本人の違反経歴に運転適性検査と実車指導の結果とを照合して、特に個々面接の方法で受講者に運転特徴等を説明し、以後の安全運転に資するための指導を行う。
30分 60分 90分
考査
○ 講習効果を測定するのに適した正誤式問題40問で実施し、終了後に正解を説明する。
30分 60分 90分
講  習  時  間  合  計
360分 600分 720分
備考 1 講習時間の欄に掲げる数字のうち、□の数字は、飲酒学級や速度学級など特別学級をもうけた場合における講習時間を表す。
   2 休憩時間は、講習時間以外に適当時間設けること。
   3 原則として、AUDITと飲酒・運転の目標の設定は、長期過程において実施すること。

(二輪運転者用)
 
停止処分者講習の講習科目及び時間割り等に関する細目
講習科目 講習細目 講習方法 留意事項 時 間
短期 中期 長期

【開講】
講師の自己紹介
受講者の点検
講習概要及び日程の説明
受講者の心得の説明



30分 60分 60分
1 道路交通の現状


① 交通障害の状況

② 交通規制
【講義】
教本
自動二輪車
原動機付自転車
視聴覚教材等
○ 本県の交通傷害(事故、渋滞、公害、生活環境の侵害等)の発生状況等を重点的に説明し、その関連において交通規制の概要を説明する。
2 交通事故の実態
① 二輪車事故の実態
② 二輪車事故の特徴
③ 重大事故の実例
④ 交通事故の惨状
○ 単なる数字の羅列に終始することなく、多角的にな分析に基づいて、受講者にとって身近な事実に関する数字の使用等によって実感として感得させる。
○ 交通事故の被害者の惨状及び加害者の窮状を実例で示す。
3 運転者の社会的立場
① 運転免許の意義
② 運転者の責任
ア 運転者の社会的責任
イ 交通事故(違反)を起こした運転者の責任
○ 教本、視聴覚教材を用い、運転者の責任感及び交通道徳の向上を図る。
○ 運転免許制度の意義を説明し、運転者に対する社会の要望について具体的事例、新聞の社説、投書意見等を活用して理解させる。
○ 刑事上の責任、民事上の責任及び行政上の責任について、交通裁判例、点数制度の仕組み等を事例として具体的に説明することによって認識させる。
4 安全運転の心構え
① 安全運転の基本的考え方
② 安全運転の実践
③ 事故防止のポイント
○ 自己中心的な運転マナーを矯正し、ルールを正しく実践できる心の醸成を図る。
○ 交通状況に応じた安全運転の実践方法を具体的事例を用いて説明する。
○ 本県の二輪事故の典型的(多発)パターンの中から、その原因となった危険行為5~7種を抽出し、事故防止のポイントを十分に認識させる。
5 安全運転の基礎知識
① 二輪車の特性
② 車種の選び方
③ 乗車用ヘルメットの着用
④ 二輪車と物理の法則
⑤ 人間の感覚と判断能力
○ 乗車用ヘルメットの着用については、実例、統計等によってその必要性及び効果を強調し、正しい着用の習慣づけを図る。
○ DVD等の視聴覚教材を活用する。
○ 飲酒学級及び速度学級を設置しない場合は、講習科目9に掲げる関連細目を取り入れることとする。
110分 150分 150分
6 道路交通法令の知識及び安全運転
① 走行の基本
ア ドライビング・スペースとポジション
イ 防衛運転
② 歩行者の保護
③ 速度と車間距離
④ 追い越し
⑤ 交差点通行
⑥ 夜間走行
⑦ 起床条件に合わせた運転
⑧ 高速道路の通行
⑨ 改造車の運転禁止
○ この科目の細目は、実情に応じて重点的選択的に取り上げることとする。
○ DVD等の視聴覚教材の教育資器材を活用する。
○ 座席ベルトの着用については、着用の効果等を具体的事例に基づいて説明する。
○ 四輪車対二輪車の事故の具体的事例を用いて、四輪車側で注意すべき事項を理解させる。
7 構造取扱いの知識
① 安全運転に必要な構造取扱い及び日常点検要領
② 日常点検要領
○ 日常点検の必要性と点検項目、点検要領を説明して体得させる。
○ 自動二輪車又は原動機付自転車を使用して実施する。
8 事故事例研究に基づく安全運転の方法
【発表】
適宜ディスカッション方式をとる。
○ 身近な事故事例を素材として受講者に発表させる等、事故の原因となる危険行為等を受講者自身に考えさせ、正しい運転方法を理解させる。
60分 60分 120分
9 講習対象者別に必要な安全運転の知識
(飲酒学級の場合)
飲酒運転の危険性の自覚
(1) AUDITと飲酒・運転の目標の設定
(2) アルコールの身体に及ぼす影響
(3) アルコールの影響と運転
(速度学級の場合)
速度の危険性の自覚
(1) 反応時間と走行距離
(2) 速度と視覚
(3) 速度とブレーキ
(4) 速度とハンドル
講義
教本、視聴覚教材等
○ 科学的な根拠に基づくAUDITと飲酒運転の目標の設定を実施して自己の飲酒量を自覚させるとともに、運転シュミレーションを活用した飲酒運転の疑似体験や、飲酒ゴーグルを活用した飲酒状態の疑似体験等を実施して、飲酒運転の危険性を理解させる。
○ 速度に起因する具体的な自己事例を用いるとともに、科学的な根拠に基づく説明で、健康の危険性を理科させる。
10 運転適性についての診断と指導
① 筆記による診断と指導
【個別的指導】
教本
運転適性検査器材、視聴覚教材等
○ 所要の運転適性検査用紙により実施し、結果に基づいて安全運転の心構えを指導する。
40分 120分 120分
② 運転適性検査器材の使用による診断と指導
○ 運転適性検査機材により実施し、結果に基づいて安全運転の心構えを指導する。
○ 短期では、事故に結びつきやすい違反行為をした者及び筆記による検査の結果により必要と認める者について実施する。
 中長期では、全員について実施し、個人別に細部にわたって指導する。
③ 実車による診断と指導
ア 日常点検
イ 乗船姿勢
ウ 基本走行
(ア) 発進要領
(イ) 低速走行及び通常走行
(ウ) 停止要領
エ 応用走行
(ア) 制動訓練
(イ) コーナリング訓練
(ウ) スラローム走行等の訓練
オ 終業点検
【実技】
教本
自動二輪車
原動機付自転車
運転適性シュミレーター
 
視聴覚教材等
○ 実習に当たっては、乗車用ヘルメットを必ず着用させるほか、手袋、プロテクタ、衣服及び履き物等乗車に適した準備をさせる。
○ 実車を運転させ、講習指導員が追尾するなどして運動行動、事故や違反に結び付く危険な運転個癖等を診断し、その結果に基づく指導を行う。
○ 時速30キロメートル程度で走行させ、正しい基本走行を習得させる。
○ 診断するに当たって、個々の受講者の体格、体力、運転技能、運転経験等からみて本人に適した車種の選び方についても指導する。
○ 運転シュミレ-ターを操作させ、交通事故やその他危険場面等について疑似体験させ、運転の危険性を診断し、その結果に基づく指導を行う。
○ 短期では、事故に結び付きやすい違反行為をした者及び実車による指導の結果により必要と認める者について実施する。
 中長期では、全員について実施し、個人別に細部にわたって指導する。
60分 120分 150分
11 面接指導
【個別的指導】
適宜ディスカッション方式をとる。
○ 本人の違反経歴に運転適性検査と実車指導の結果とを照合して、特に個々面接の方法で受講者に運転特徴等を説明し、以後の安全運転に資するための指導を行う。
○ その他の受講者については、グループ討議等の方法で安全運転意識の高揚を図る。
30分 60分 90分
考査
○ 学級別に講習効果を測定するのに適した正誤式問題40問で実施し、終了後に正解を説明する。
30分 30分 30分
講  習  時  間  合  計
360分 600分 720分
備考 1 講習時間の欄に掲げる数字のうち、□の数字は、飲酒学級や速度学級など特別学級をもうけた場合における講習時間を表す。
   2 休憩時間は、講習時間以外に適当な時間を設けること。
   3 原則として、AUDITと飲酒・運転の目標の設定は、長期過程において実施すること。
(別記様式省略)

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